いつも触れている肌は何でできている?美肌の秘訣「脂」
先週の化粧品展。
ここには、主に化粧品バイヤーとか、化粧品開発、製造に関る方が来ますね。
化粧品の「化学(サイエンスじゃなくって、ケミストリーの方ね)」が、とっても勉強できるのですよ♡
エステティシャンとして、化粧品を扱うものとして、化粧品のことを知ること、日々、勉強することは心がけています〜、日本の化粧品業界も、流れがとってもはやーーいからさ!!
ついていくのに大変ですが!!(新しい成分とかねぇ)
日本は、世界トップの化粧品市場なのですよ〜、それだけ日本人は化粧品を買う!!
ってことね。ただし、製造販売国としてはフランスがダントツ!です。
今日は、化粧品展で勉強した。。復習した肌のお話し。
皆さまが日々お付き合いをしております、肌の表面「角質」のお話しね。
※日刊工業新聞社「界面活性剤の本」
こちらのお写真、皆さまがいつもお手入れしている部分、それが「角質層」であります。
特に写真の一番上「角層」。。これが表面。
これは何でできているのだろう?? それが①、②、③ です。
①の、角層細胞間脂質 難しい名前だねぇぇ。簡単にいえば、細胞と細胞の間にいる「脂(あぶら)」!
ってことです。皮脂は皮脂腺っていう「管」からでるけど、それ以外には肌には「脂」がいるわけですよ〜
その①は、何でできているの?
ってことで、脂肪酸、コレステロール(聞いたことあるねぇ)、セラミド(これも聞いたことあるでしょ?)
全て、かんたーーーんに言うと、「脂(あぶら)」でっす!
②皮脂。これはよく聞きますね。なんだか悪いもの扱いが多いけど。これが出ないと肌のコーティングができないので、やっかいでしょ?
何でできているの?ってところにも「ワックス」って入ってますねぇ。
ん??まさか「車のワックスコーティング?」。。。その通り!!
皮脂は車のワックスと一緒。車だって、ワックスかけないと、汚れて、傷ついて長持ちしないでしょ?
③天然保湿因子(NMF)。これは「細胞の中」にいます。何でできている?
40%アミノ酸ですね、アミノ酸=タンパク質〜
次に、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、塩素 でできていますね。
この③の役目は「保湿」ね。細胞の「潤い」を保っています。
あと、ここにはないけど、皮膚の表面には「常在菌」という菌もいます。肌だと数百種類とか・・
健康なら悪さもしない。。。し、他の細菌から守ってくれたりもする。
不健康になったら。。ちょっと悪さをするやつもいるらしい。。。ん〜、って感じねぇ
普段、わたしたちがしている「保湿」は、この①②③を「補う」っていうことです。
だから、いっちばんベストは、「同じ成分」が化粧品にも入っていれば嬉しいですね。。
③のNMFの働きは「保湿」、②の皮脂は「コーティンで肌を守る」、では①の細胞間脂質の働きは?
①は細胞と細胞をくっつける接着剤のような役目や、一番重要なのが「バリア機能」という役目です。
バリア機能とは?
簡単にいうと、異物の侵入を防いでくれること。細菌やほこりや紫外線など、肌の内側に入ってほしくないものですね。
細胞間脂質は、脂の膜の中に水分を取り込んでいます。そうやって水分も蒸発しないように「バリア」しています。
なので、ここで言いたいこと。
肌の調子が悪いとき(乾燥がひどい、カサカサする)というときは、「油」を塗布したほうがいいです。
細胞間脂質が少なく、バリア機能がさがって「調子」が悪くなっているのですから、化粧水や乳液、クリームよりも「オイル」をつけることをおすすめします。
そして「皮脂」が出ない部分。手の平、足の裏などの荒れ、乾燥には。
②の皮脂には「ワックス」。だから、「ミツロウ」がベースのものを使って下さい。
手の平や足の裏の乾燥は、皮脂もない、細胞間脂質もない状態。
ミツロウは、ワックスになってくれます。細胞間脂質を補うのには、オイルを。
最後に、とても伝えたいことは、40代を超えると、「皮脂」も「細胞間脂質」も、少なくなってきます。「NMF」は、このオイルたちに取り込まれているので、脂をしっかり補うことが大事です。
クレンジング剤の「界面活性剤」は、この脂を削ぎ落とします。
少なくなった脂を更に!落とされるのですから、どんどん乾燥がすすみますよ〜
すでに乾燥が気になる方は、まずはダブル洗顔をやめることをおすすめします。
わたしがしているのは、植物オイル洗顔★
植物オイル洗顔のすすめ〜、はまだ次回に書くとします!!