海外オーガニックブランドの拭き取り水
日本人は、国内のお水は軟水だし、夏は湿気があるし、特にキレイ好きだから、お湯でパシャパシャ洗顔((o(^∇^)o))は当たり前かと思いますが、海外、特にヨーロッパの方は、お水は硬水だし、湿度は低いし、気温は寒い。
なので、拭き取りクレンジングが一番ニーズがあるんですよ。
汚れを落とす界面活性剤は、水と油を乳化して汚れを落とします。更にお水でそれを洗い流すと、分解された油やたんぱく質の汚れは一気にはがれて落とされます。
汚れを落としている時の肌は、元々の弱酸性からアルカリ性にかたむきます。
肌がアルカリ性にかたむくという事は、乾燥しているということです。
アルカリ度の高い硬水で洗えば、更に肌は乾燥します。
なのでヨーロッパでは、拭き取りクレンジングが主なのですな♪
さて、写真の拭き取り用ローション。
日本では拭き取りローションという名で書いてますが、仏語や英語の表記には
Micellaire または Micellar
と、しっかり表記されています。
これは日本語では、ミセル です。
海外では、拭き取り水ではなく、ミセル水が通称です。
フランスでは、このミセル水は大人気!
各オーガニックブランドで、こぞって販売しています。
さて、ミセル水とは何でしょう?
まずは成分をみてみましょう。
こちらのブランドは、一応エコサートのオーガニック認証を得た商品です。
オーガニック植物由来の、フラワー水、エタノール、エキスなどが主にです。
汚れを落とす界面活性剤は、
(カプリリル/カプリル)グルコシド
植物由来の、こちらの1種類です。
ここからミセルの説明ですが、非常に難しい化学の話しになるので、簡単に説明します。
例えば、鍋に1滴のヤシ油を入れても汚れは完璧に落ちません。
だけど、私は絶対に1滴の少ない量で汚れを落としたいわけです。
界面活性剤は上で説明したように、水にも油にもくっつきます。
そこで出した答えは、水にも油にもくっつく力をアップしちゃえば、少ない界面活性剤でも落ちるんじゃないか?
ということで、界面活性剤に化学反応を起こさせます。
そうすると、水にも油にもくっつく力がアップする濃度まで界面活性剤が変化しました。
それを ミセル化
と、言います。
そしてミセル化された界面活性剤が入っているのが、ミセル水というのですな。
物理化学をしている方には、とっても物足りない説明ですが、一般の方には分かってもらえたかな?
一生懸命、分かりやすく書きました!
オーガニックブランドのミセル水は、強力な界面活性剤を含まなくても、ミセル化した界面活性剤を少量使用することで、汚れも落ちるし、肌に優しいローションです。
成分表記の後ろのほうは、安定剤や防腐剤です。
安息香酸などは気になりますが、とても肌が弱い人でないなら気にしないで良いでしょう。
私はなるべく、生活の中の界面活性剤を減らしています。
今は植物由来も多いですが、下水に流れればエコではないですし、肌の乾燥や敏感を誘発します。
乾燥性敏感肌、アトピー、ニキビなどの方は、こちらのミセル水はお薦めです。
他にも、ラ・ロッシュ・ポセなどから発売しています(*^^*)