女優は洗顔より保湿!ドーランから肌を守るために
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起業する前、エステティシャンとして働いていたサロンは有名人や、女優、モデルなどがお越しになるところでした。
パリにいた時のスパでも、有難いことにハリウッドやフランスの大物女優が来て、施術をしたこともあります。
恐れ多くも、個人的にお話しをさせてくださった方もいたり、まだ20代の若い私に、お声をかけてくださる
大物女優さんもいました。
ドーランや撮影で使うファンデの成分を知っていますか?
ミネラルオイル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、セスキオレイン酸ソルビタン、パルミチン酸セチル、パラフィン、ワセリン、カルナウバロウ、ラウリン酸亜鉛、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、トコフェロール、ダイズ油、香料、「+/-」、カオリン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、赤202、赤226、橙204、黄205
上で書いた成分表示は、ドーランと呼ばれる「舞台用ファンデーション」の成分の1つです。
太字で書いているのは、すべて油。「油性」と呼ばれる成分。なのでドーランはほとんど油でできている
ファンデーションとなります。そこにカオリンという白色クレイ、合成の着色料、界面活性剤などなど。
お使いになったことがある方はご存じと思いますが、昔学校の教室の掃除に使った「ワックス」を
顔に塗りたくっている感覚です。。
落ちにくい、カバー力がある、というファンデーションというのは、必ず油性の原料を多く含んでいるものです。
「油分があって保湿力が高いファンデーションの方がいいんじゃない?」
と一般の方は思うかと思います。。。。
が、水も油も時間が経過すると腐ってきます。油の場合は特に「酸化」しだします。
油は特に「熱」に弱く、熱をあたえることで酸化がすすみ、その構造が崩れていきます。
そしてファンデーションというのは油性成分だけが入っているのではなく、上に書いた成分のように
色素となる「顔料」、油を乳化させる「界面活性剤」、紫外線散乱剤、紫外線吸収剤、防腐剤などが
混合されています。
それが酸化した油と混ざって、皮膚の上に長時間つけられているというのは、肌に多くの負担を与えます。
映画やドラマ、CMや舞台で活躍する女優さんやモデルさんは、現場では毎日このようなメイクをしているわけです。
なので長時間このメイクに耐え、そしてこの油性のメイクを毎日落とさないといけません。
コールドクリームで落とした後は、5段階で保湿する
ミネラルオイル(鉱物油)、ワセリン、パラフィン、マイクロスタリンワックス、オリーブ油、ホホバ油といった油に、水、乳化剤、保湿剤、防腐剤、香料を加えて作るクリーム。油分の多いこってりとしたクリームをこう呼ぶ。肌に付けると水分が蒸発し気化熱により冷たい(cold)感触があるので、この名がある。
※参考Wikipedia
油をよく落とすには、油が一番です。
なので女優さんも、コールドクリームのような油性のクレンジングでドーランを浮かして落としていました。
「そんな厚いメイク、しっかり落とさないといけないんじゃない?簡単に落ちなさそう」
と思う方が多いでしょう。
確かに、メイクをよく落とすこと、残さないようにすることは、皆さん気をつけていらっしゃいましたが、
それ以上に、大物女優さんたちがしっかりきっちりしていること。それは
しっかり保湿をすること
でした。
一般的には、化粧水 ⇨ 美容液 ⇨ クリーム 多くても3段階くらいの保湿か、最近はオールインワンで
1回のみなどもありますが、女優さんたちの保湿は5段階でした。それだけ保湿にこだわってスキンケアを
使い分けていらっしゃる方が多かったです。これにはわたしも
「スキンケアで一番大事なのは洗顔だと思っていたけど、実際は保湿することなんだ!」
と、勉強させていただきました。
落としすぎず、乾燥させず
汚れがよく落ちる、洗浄力がある、肌がピカピカする、キュッとする、など表現がありますが、
この時の肌のpH値は、必ず「アルカリ性」に傾いているでしょう。
アルカリ性に傾くということは、肌に必要な「常在菌」が住みにくい環境であり、乾燥している状態です。
なのでそれをメイクを落とすのに日々、毎日繰り返しするのは、肌荒れの原因になってしまいます。
女優さんたちの洗浄は、落としすぎず、乾燥させず でした。
とりわけ、キュッとか、ピカッとかという強い洗浄をするのではなく、なるべく乾燥させないことが大事です。
上で書いたように、保湿は5段階に分けて、丁寧に、たっぷりと。
① 水っぽい化粧水で、コットンを使い優しくパッティングする。
(洗浄後の負担を軽くし、保水の準備をする工程です)
② 水性成分とコラーゲンやヒアルロン酸などのタンパク質成分がほとんど(油性の少ない)の美容液をつける。
③ 水をベースに油性を10%くらい含む乳液をたっぷり使い、マッサージをする。
④ 植物油がベースの美容オイルを乾きやすい口元などに塗る。
⑤ 油性と水性半分ずつくらいのクリームで、しっかり蓋をするように、時間が経っても乾燥しない肌に仕上げる。
①は水分のみで、油分なし。徐々に油分を増やしていく感じですね。
特に色白で、皮膚の薄い女優さんは乾燥肌の方が多いので、保湿にはかなり気を使います。
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女優さんのように5段階とはいきませんが、4段階です。
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